slock.it
更新日:2017年8月4日
Slock.it
IoT/シェアリング
遊休資産の賃貸・売買を可能にするプラットフォーム
基本情報
会社名:Slock.it
本社所在地:ドイツ・ミッドバイダ
創業年:2015
創業者:Simon Jentsch, Christoph Jentzsch, Stephan Tual
CEO: Christoph Jentzsch
分類: IoT、シェアリングエコノミー、資産の賃貸・売買のプラットフォーム
HP: https://slock.it
概要
ブロックチェーンを使用したThe Universal Sharing Network (USN)というオープンソースのインフラを開発中である。これにより、対象の探索、特定、制御をスマートフォンのアプリで遠隔で行うことができる。製造業などのサードパーティーがUSNを自社の製品・サービスに統合することを想定している。遊休資産のオーナーはUSNを使い遊休資産を貸し出すことにより収入を得ることができる。
ビジネス
解決しようとしている課題および解決方法
国・地域にかかわらず、遊休資産を貸し出すことにより収益機会とするニーズがあるが、これを簡単に実現する方法は限られている
- ブロックチェーン技術を使用したオープンソースのインフラThe Universal Sharing Network (USN)を使って資産の貸し借りを簡単にする
- UNSの応用範囲はシェアリングエコノミー(スマートロック等使用)、製造業、サプライチェーン、海運、エネルギー、スマートホームなど
- Airbnbなどのサービスとは異なり、共有中間業者なしの自律オブジェクト化を目指している
- IoTの側面は、鍵、メータ、wifiルータなどの機器との統合。スマートコントラクトにより支払いを自動化させるなど自律システムの構築も目指す。
- UNSの他、Ethereum Computerというオープンソースのプロジェクトにも取り組んでいる。Ethereum Computerはブロックチェーン開発プラットフォームとなる。
デモ用の鍵
スマートフォンやPCから遠隔操作し、遊休資産の貸し借りを可能にする
Share&Charge
電気自動車の充電器のオーナーに収益機会を与える
収益モデル
不明。中間業者なしの自律オブジェクト化のため手数料収入はないと考えられる。実運用しているShare&Chargeのサイトにも電気自動車オーナーに対する手数料の記述は見つからない。
アライアンス・パートナー企業
RWE(Share & Chargeプロジェクト)
- Samsung (Blockchain + IoT)
- Microsoft(DappのAzureへの統合) など
普及段階
- Share & Chargeプロジェクト:2016年9月ベータ版公開、2017年4月正式版リリース、2017年8月4日現在ドイツ国内で1150の充電器が登録されている
- Ethereum Computerプロジェクト:2017年5月現在開発中
技術
- Ethereum・スマートコントラクト
資金調達
- 2016年4月に DAOトークン証書(DAO token IOU)にて6M USD(1.4M ETH)調達 *2) *3)
- 2017年4月発表 2M USD調達(シード段階)
出典
*1) https://slock.it/
*2) http://forklog.net/investment-in-slock-its-dao-have-exceeded-13-6-million-ethereum-price-has-gained-nearly-25/
*3) https://cointelegraph.com/news/slockit-dao-token-ious-to-go-on-sale-thursday
*4) https://blog.slock.it/slock-it-secures-2-million-usd-seed-funding-to-build-next-generation-sharing-economy-platform-b795c6d1a92d
(c) BlockchainHub Inc.